「アクションシークエンスは本当に大掛かりだった」キアヌはアクションを嬉しそうに振り返る。
「チャドはクイックカットを使う代わりに、大まかな筋で撮影する長めのシーンを考えた。僕はとてもワクワクしたよ。振付は非常に複雑になった。銃を3発撃って、それから誰かを投げ飛ばし、ほかの人間を突き刺すといった、楽しいアクションが全部詰まっているんだ。それに驚異的に素晴らしいジェレミー・フライと一緒にスタント運転もいくつかこなした。車をスライドさせて、ドリフティングもやったよ」。
かつてワールド・スタント賞を受賞したリーブスはほとんどのスタントを自ら演じている。そのための訓練は87イレヴンの施設で行われた。「ウェイト、ワイヤー、武器、グリーンスクリーン、それに訓練用のトランポリンもあった」とキアヌは言う。「そこはアクションをデザインするための道場なんだ」。
そんな過酷なアクションの傍ら、キアヌは現場での気配りも忘れない。現場の彼についてスタエルスキ監督はこう振り返る。「キアヌはキャストメンバーと一緒にシーンに出ていようがいまいが、ほかの演技者たちの面倒をみていた。誰か新しいキャストが到着するたびに、彼はわざわざ近づいていって彼らの気持ちを楽にさせていた」。