Production note

殺し屋に命を吹き込む衣装

伝説の殺し屋ジョン・ウィック復活。この復帰を最初に指し示すもの、それがジョンのブラックスーツである。本作で非常に重要な役割を果たす衣装の数々。キアヌは衣装のルカ・モスカについてこう語っている。「彼は衣装に微妙な意味合いを与えた。彼が使用した異なるブラックの陰影全てが、付帯的な意味を持つ。それは葬儀であり、聖職者でもある。とてもシックだが、それ自体がアピールすることはない。僕がそのスーツを身にまとった時、それが僕の心に影響を与えるんだ」。

モスカは見事なタッチで、洗練された優雅さを製作陣の期待以上に表現してみせた。「この映画の出演者は見事に着こなしている」とモスカは言う。「少し幻想的な世界観だ。ビジュアル的に言うと、美しい家々、大金をかけた、洗練した対象物に美術品。それらを全てのキャラクターで表現しなくてはならなかった」。

「ジョン・ウィックには、ほとんど映画全体を通じて着ている、ユニフォームのようなものを見つける必要があった」とモスカは続ける。「次にそれを完ぺきに仕立て、この完ぺきな世界に十分見合う滑らかで時代を超越したものを作らなくてはならなかったんだ」。