スタエルスキとリーチは、キアヌのキャラクターのために、格闘技や銃撃戦を含めた混合型のファイティングスタイルを開発する役目も担い、87イレヴンの優秀なスタント・コーディネーターたちと作業した。「初めて見るスタイルだと思う」と製作のベイジル・イヴァニクは言う。「 それを“ガン・フー"と名付けたいんだ」。
本作はスタエルスキとリーチが手がけてきた作品の中でも最も徹底した訓練が行われ、キアヌは全力でそれに応えた。「このサイズで、こういう方法で撮影される映画では、進めていく間に物事を変更できるようにしなくてはならない」とスタエルスキ監督は説明する。「キアヌがさまざまなテクニックに熟練することが重要だった。彼は身体を鍛えるために4カ月訓練し、柔道や柔術を学んだ。実用的な組み技系の格闘技に銃をミックスさせたかった。つまり、我々は接近戦の新しいスタイルを作り出したんだ」。
そのキアヌの訓練を製作のイヴァニクはこう振り返る。「僕が携わった映画のどの俳優よりも、彼は肉体訓練に打ち込んだ。撮影の数カ月前から週5日、一日8時間訓練し、ジョン・ウィックになるために夏休み全てを訓練に捧げたんだ」。